音響システムを扱っていく上で、私たちが学ぶことは数多くあります。
また、教会の音響システムは、毎回同じ場所で同じ機材を扱うため、
今回は音響操作のなかで大半を占めるミキシングについて学んでみたいと思います。
ミキシング操作に入る前に、まず私たちが取り扱う音について考えてみましょう
音とは、空気の振動です。空気のないところには、音は存在しません。
私たちの耳はこの空気の振動を音として感じるのです。
音には、高さ(音質)と大きさ(音量)があります。高さを表す単位を
ヘルツ(Hz)、大きさを表す単位をデシベル(db)といいます。
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ミキシングとは言葉通り様々な音をまぜあわせることをさしますが、
大きく分けて次の二つのことが基本になります。
1. 音量的にミキシングする・・・・大きな音を下げる、小さな音を上げるなどして 多くの音の音量をそろえる。
2. 音質的にミキシングする・・・・楽器や声などそれぞれが持つ特色を活かし、 お互いが上手く混ざるように調整する。
基礎編では、1の音量的にミキシングする方法について学びたいと思います。また、応用編で2の音質的なミキシングについて詳しく考えてみます。
ミキシングをする時に用いるのがミキサーです。ミキサーとは、ことば通り、2つ以上の音源をミックスするものというものですので、当然入り口が一つで出口も一つというものは、ミキサーとは呼びません。たとえば、オーディオ機器などで、マイクミキシング機能搭載!!などといったものは、CDなどの音楽ソースとマイクを両方出力できるもの(たとえばカラオケ)なども、ある種のミキサーといえます。音響システムは複数の機器の組み合わせによりはじめて実現するわけですが、音響をオペレートする上で、やはり一番多く操作するものは、ミキサーだといえます。
ミキサーには、幾つか形状や細かい点違った表記などもありますが、大きく分けると以下のような部分に分類できます。
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