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 それでは実際に音響システムを動かしてみましょう。

< 実践編 1 > 

3. システム

それではシステムを正しくつなぎ終わっているという条件で話をすすめていくと,
次にすることは電源を入れなければなりません。
 

3−1.電源投入

 システムの電源の入れる順番ですが配線が完了したら次に
アンプ・ミキサー
のボリュウムが0になっているか確認して、
電源を入れます。

ここで注意する事があります。
 電源ON(投入)の場合

信号レベルが低いものからONにする。
 デッキCD>>エフェクター(周辺機器)>>ミキサー>>アンプ

では、システムの電源OFF(切り方)はどうするのかというと、

いれる時と全くさかさまの順番でやればいいのです。

電源を切るとき

アンプ調整卓(ミキサー)→CD

卓とアンプの電源投入の順番を間違えると、パツンという音とともに、スピーカーがよく壊れます。壊れなくても,スピーカーにとっては過酷な試練を与えられます。人間にたとえるとプロボクサーにボディーブローを食らったぐらいのダメージです。何度もあると、寿命が短くなり、壊れやすくなるのでしてはいけません。

 

3−2.ミキサー

 次に音響システムの中で一番操作性の高いミキサーについて説明していきます。 ミキサーには、幾つか形状や細かい点、違った表記もありますが、大きく分けると以下のような部分に分類できます。

T.GAIN TRIM   ゲイン(トリム)

U.INPUT IQ    イコライザー

V.GROUP      グループ

W.AUX        オクジュアリー

X.INPUT FEDER  インプット・フェ-ダー

YAMAHA GA24/12の卓で上からもう一度説明いたしますと
PADスイッチ
GAIN(トリム)
フェイズ・スイッチ
HP.F(ハイパス)・スイッチ イコライザー・つまみ
EQ・ON/OFFスイッチ
GROUP・つまみ(VARIABLE/FIX)切り替えにより
GROUP・ON/OFFスイッチ AUXつまみ(PRI/POST切り替えスイッチ)
インプットON/OFFスイッチ
PFLスイッチ
インプットフェ-ダー となります。

1.GAIN/PAD それでは、一番上のGAIN、PADはヘッドアンプといわれるところで、ミキサーにとっても重要な場所なのでもう少し詳しく説明していこうと思います。 ヘッドアンプは、音声信号を調整卓の中で処理しやすい大きさに調整する部分であり、音源にもよりますが、CDやMD、DAT、エコーマシーンなどのエフェクト音(ラインと呼ばれる物)など、あらかじめ信号の大きさが、大きいものは小さいサイズに削られます。 また、マイクなどのライン物に比べ大変小さなものは、大きくすることで、調整卓で操作がしやすくなります。
それではどのようにヘッドアンプのつまみを動かせばいいのか? 調整卓の種類によっても異なりますが、YAMAHA GA24/12について説明すると、まずGAINを左方向に回しきっておきます。 次に入力する音源がLINEものであるかどうか、  
マイクの場合:PFLスイッチを押し、しゃべってもらいながら、卓のPFLメーターを見ます、そのときにメーターが、大体0付近を振れるようにGAINつまみを右に回して調整していきます。  
LINEの場合:PADスイッチを押し、MDやCDなど音源を再生し、あとはマイクの場合と同じように、卓のPFLメーターを見て、そのときにメーターが、大体0付近を振れるようにGAINつまみを右に回して調整していきます。  
補足:実際に調整卓を使っていく上で、つまみはどの辺の時間帯に あわせるのが、理想的かというと、大体十二時以降三時以内で、使えるようにセットするのが、よいと思います。  九時近辺より、十二時以降はヴォリューム自体のカーブも緩やかで、 微調整がし易いからです。  が、しかしヘッドアンプが、ワントリムで、パッドのみのPA卓など は、九時、十時とか、十一時方向のこともあると思いますが、AUXの つまみなどは、十二時から、三時の間で是非使えるようにセットしてください。
2.チャンネルやマスターのON/OFFスイッチをONにします。 
3.インプットフェ-ダー・マスターフェ-ダーをきてい位置にあわせます。
(4.パワーアンプを適正なレベルまで上げる)   通常、教会の音響システムは、毎回同じ環境で使われますので、4.は省略いたします。

 

3−3.ミキシング

 音響システムを扱っていく上で、私たちが学ぶことは数多くあります。
また、教会の音響システムは、毎回同じ場所で同じ機材を扱うため、
今回は音響操作のなかで大半を占めるミキシングについて学んでみたいと思います。

   

ミキシング操作に入る前に、まず私たちが取り扱う音について考えてみましょう

音とは、空気の振動です。空気のないところには、音は存在しません。
私たちの耳はこの空気の振動を音として感じるのです。

音には、高さ(音質)と大きさ(音量)があります。高さを表す単位を
ヘルツ(
Hz)、大きさを表す単位をデシベル(db)といいます。

                                                               ミキシングとは言葉通り様々な音をまぜあわせることをさしますが、
   大きく分けて次の二つのことが基本になります。

1. 音量的にミキシングする・・・・大きな音を下げる、小さな音を上げるなどして                    多くの音の音量をそろえる。

2. 音質的にミキシングする・・・・楽器や声などそれぞれが持つ特色を活かし、                    お互いが上手く混ざるように調整する。

基礎編では、1の音量的にミキシングする方法について学びたいと思います。また、応用編で2の音質的なミキシングについて詳しく考えてみます。

ミキシングをする時に用いるのがミキサーです。ミキサーとは、ことば通り、2つ以上の音源をミックスするものというものですので、当然入り口が一つで出口も一つというものは、ミキサーとは呼びません。たとえば、オーディオ機器などで、マイクミキシング機能搭載!!などといったものは、CDなどの音楽ソースとマイクを両方出力できるもの(たとえばカラオケ)なども、ある種のミキサーといえます。音響システムは複数の機器の組み合わせによりはじめて実現するわけですが、音響をオペレートする上で、やはり一番多く操作するものは、ミキサーだといえます。

ミキサーには、幾つか形状や細かい点違った表記などもありますが、大きく分けると以下のような部分に分類できます。

1. 音量調節をするセクション

2. 音質調整をするセクション

入力                      出力

                                              

GAIN TRIM音量を調節するセクション

 

音質調整をするセクション

INPUT EQ

                           

音量調整をするセクション

AUX

       音響を調節するセクション     

AUXMASTER

                      

音量調整をするセクション

INPUT FEDER

                音量調整をするセクション

GROUP FADER

MASTER FADER

         音量を制御する。(dB

    ミキサーの中で、音量を制御するところはどこでしょう。

    主に3つの場所があります。

1. ゲイン(トリム)

2. インプットフェーダー(スライド型)

   インプットボリューム(つまみ型)・・チャンネルごとの音量調整

3. マスターフェーダー(スライド型)

   マスターボリューム(つまみ型)・・・全体の音量調整